コーチング資格取得、その後

コーチングの資格を取得できたなら、その後はどういった場でコーチとして活躍していけるのでしょうか。
コーチング資格保持者の進む道は、大きく分ければ2通りあります。
ひとつは、どこかの企業に専属コーチとして所属し、その企業の社員の向上心アップなどに務めること。
もうひとつは、単独のコーチとして独立し、様々なクライアントと関わっていくことです。

2通りのうちの前者は、企業の一社員として加わり、業務は業務で遂行し、コーチングはコーチングで指導に携わることもあるでしょう。
もしかすると、複数の企業と提携して、掛け持ちでコーチングを行うなんてこともあるのかもしれませんね。

2通りのうちの後者ですが、こちらは個人でカウンセリングのクリニックを開くようなものと考えられます。
自分のクリニックにコーチングを必要とする人を呼び込むこともあれば、必要とされる場へ赴くこともあるでしょう。
上記の複数の企業と提携というのも、企業単位のクライアントと考えれば似たようなものかもしれません。

ただ、コーチとして独立した場合、クリニックを開いたからといってすぐに次々とクライアントが訪れるというわけではありません。
資格を得たといっても開いた当初はまだ無名のコーチなのですから、待っているばかりでなく、自分からアプローチをかけなくてはならないのです。
コーチングやNLPに関するセミナーや異業種交流会に参加したり、コーチ同士の勉強会(研究会)に加わったり、また他の心理学に関する資格取得に務めるのも良いでしょう。
あらゆる方法を利用して、まずは人脈を作り上げなくてはなりません。

コーチに必要なもの

権威あるコーチングの資格は、これまでにご紹介してきたものを代表として幾つかあります。
どれも持っていれば活用するに足る資格ですし、肩書きとしても力の有る資格とも言えるでしょう。
名刺や履歴書などに「コーチング資格取得」とか「コーチングトレーナー」とか書いてあれば、少なからず尊敬の目を向けられるでしょうし、感心され、また重宝されるだろうと思います。

しかし、このような周囲から受ける視線は良くなったとしても、実際にコーチングを行うにあたって資格の有無はあまり関係がなくなります。
・・・いえ、資格を持っていなければ、コーチやトレーナーとして認められないこともあるので、その点では資格は有利と言えますが。

ですが、考えても見てください。
コーチングを行っているとき、それを受けている人にとって資格の詳細はあまり関係ないでしょう。
資格を持っているトレーナーだからこそ安心して受けられる、ということぐらいはあるかもしれませんが、それがどこが認定している資格で、どんな内容について勉強したのかといった詳細は問題がないのです。
あるとすればコーチングをどれほど適切に行えるかどうかですが、極端な話、もし資格を有していなくてもそれが可能でさえあれば良いのですからね。
受講者がコーチに求めているのは、コミュニケーション能力やNLPを知りつくして活用できる力であるはずです。

逆に言えば、例えコーチング資格を有していても適切なコーチングを行えなくては意味がないということです。
事務的な肩書きとして資格取得の事実はあっても、受講者が不満を感じるようではその人をコーチとして認めることはできないでしょうから。
とはいえ、コーチング資格を取得するためのステップの中には、知識を蓄えることはもちろんのこと、充分な経験も積めるよう実践も含まれていますが。

つまるところ、真にコーチングに必要なのは資格を有しているという肩書などではなく、肝心要の実践力だということです。
資格はあくまでも基準に過ぎません。
しかし、基準だからこそコーチング資格を有している人は充分な実践力を付ける必要があるとも考えられますね。

コーチング資格とNLP資格

コーチングは主にNLPから派生した技術です。
コーチングについて集中して学び資格を取得するのも良いですが、できることならその元となったNLPについても学んでおきたいものですね。
NLPの資格も有しているなら言うことはありません。

NLPではコーチングのように他人を指導する方法も学べますが、NLPは心理療法を根本として様々な技術が生み出されてきたものなので、指導以外にも役立つ手法があります。
心理療法なのですから、それによって自分が変わることが期待できます。
もちろん、他人に何らかの影響を与えることも考えられます。
自分自身の能力を高めるという意味では、コミュニケーション力のアップやフォトリーディングなどのスキル向上も期待でき、総合的にビジネスに役立てられることにもなります。
ビジネスNLPと呼ばれているものがありますが、その中には販売心理学によるものもあれば、コーチングに関するものだってあるのです。

NLPを学ぶことはコーチングの基礎を学ぶことでもあります。
また、これに関わるあらゆるスキルを身につけることでもあるのです。
NLPの焦点が最適な方法を選択することにあるなら、コーチングは目的達成のための方法を選択することです。
これらが組み合わされば、目的達成のための最適な方法を選択すること・・・となりますね。

NLPの場合、これに関する資格を持っている人たちはコーチングの資格も欠かしてはいません。
それは、コーチングを含めた全てがNLPであるという考えのもとでしょう。
逆のことも言えるのではないでしょうか。
コーチングはNLPありきのスキルなのです。
絶対ではありませんが、コーチング資格の取得を目指すのであれば、NLPに関する資格の取得もお勧めします。

コーチングの通信講座

コーチング資格にも幾つかの種類がありますが、中には通信講座で勉強して取得できるものもあります。
通信講座の場合、大抵が受講から試験を受けるまでの期間が定められていますが、通信講座そのものがお忙しい方々を対象としているので、比較的余裕のある期間となっています。
あなたも通信講座で勉強して手軽に資格を取得し、コミュニケーションのプロを目指してみませんか?

【コーチング通信講座~自己実現度講座】
スクール:Nanoテックス株式会社Nanoテックス
受講料:18000円(税込)
期間:特に定められていません
添削回数:計3回
※受講料にはテキスト代および送料が含まれています。

【ACCA認定コンディショニングコーチベーシック資格取得講座】
取得可能資格:ACCA認定コンディショニングコーチベーシック資格
スクール:アスレティックコンディショニングコーチズ協会
受講料:50000円(税込)
期間:1年以内に受講から認定試験までを行います
添削回数:4課題のレポートを提出
※受講料にはレポート審査代および認定試験代が含まれています。

【JADP認定チャイルドコーチングアドバイザー講座】
取得可能資格:JADP認定チャイルドコーチングアドバイザー資格
スクール:キャリアカレッジジャパン
受講料:27000円(税込)
期間:120日の標準学習期間を最大23ヶ月まで延長可能
添削回数:計5回
※受講料はキャンペーン価格です(2010年4月24日まで)
※受講料は教材費のみで、添削や指導はサービスとなっています。

コーチングとティーチング

今回はコーチングについてお話ししてみたいと思うのですが、ただ説明するだけでなく「ティーチング」と比べつつコーチングについて述べてみます。
コーチングとティーチング、このどちらもマネジメントスタイルの一環です。
ただこれまでの歴史の関係もあって、従来は人の指導としてティーチングが行われていたのが、ここ数年はコーチングへと変化してきました。
これらの違いは以下のとおりです。

◆ティーチング
・・・命令・支持する方法での、いわゆる「強制型コミュニケーション」

例1・知らない人に対する知っている人からの指導・教育。
例2・知らない人に対する知っている人からのヘルプ。
例3・部下に対する上司からの上下関係による指導。
例4・複数の部下に対する上司からの一対多数による説明。
例5・上司が話をする。
例6・部下を監督・管理するという考えに基づく、上司主体のコミュニケーション。

◆コーチング
・・・質問する方法での、いわゆる「共生型コミュニケーション」

例1・質問することによって、相手の考えを読みとり望みの実現に向かう。
例2・前進を望む人に対するコーチからのサポート。
例3・前進を望む部下に対する上司からの協働関係による支援。
例4・部下一人一人に対する一対一での理解。
例5・部下に話を促す。
例6・部下の考えを引き出すという目的での、部下主体のコミュニケーション。

以上、ティーチングはコーチングとは対極に位置する、指導やコミュニケーションの方法といえます。
コーチング資格の取得を目指す方には、ぜひともこれらの違いを知っていてほしいものです。